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ゾンビランドサガ感想 星川リリィ考 面白うてやがて悲しきまさおかな

ゾンビランドサガの登場人物についての感想を書き続けています!

 

今回はリリィについて思ったこと書きます。

 

星川リリィことゾンビィ6号ことチンチクこと剛正雄。背負っているものは意外と重くて大きい?

 

しかしは全てを笑い飛ばし無邪気であり続けます。

 

(このブログは全て私の勝手な想像で書いています)

 

 

 

リリィについての私の第一印象はひたすら担当声優:田中美海でした。

 

キャラより声優に意識が向いてました。

 

アニメ「プリパラ」での演技と歌声にすごい感銘を受けて名前を覚えた声優です。

 

(一人三役の歌、一人五役の演技、素晴らしかったです)

 

その後でアイドルアニメの声優ユニット「Wake Up, Girls!」のメンバーだと知りました。

 

 

きっとアイドルアニメが得意な声優なんだと思います。

 

演技や歌以外のイベントとか宣伝とかライブとかラジオとか場数踏んでてマルチにこなしてる感じな。

 

役歴で一番有名なのはFGOでしょうか?

 

そういえばこのゾンビランドサガもいつかソシャゲになるんでしょうかね?

 

製作委員会にサイゲがいるからなりそうな気がします。

 

 

 

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そして、8話でリリィが男だったと判明した大事件ですぐ連想したのもやっぱりプリパラでした。

 

プリパラは女の子アイドル達のアニメで、その中に一人女装した男の子のアイドルがいました。

 

かなり大雑把な広義ですが「男の娘」ってやつです。

 

そのキャラ「レオナ」はかなり良いキャラで、私はそこで学んでたので、少女アイドルユニットの中に男の娘がいることに全く抵抗感なくリリィのことも素直に受け入れられました。

 

世の中こういうの苦手な人もいるだろうし、その人をおかしいとも決して思いませんが、私にはアリです。

 

 

 

確かアイドルマスターのどれかにも男の娘いるんでしたっけ。

 

あと逆に、イケメン男子アイドルものにも、イケメン軍団の中に見た目は完全美少女だけど実は男っていう「男の娘(こっちの場合声優が男)」がいる作品もちらほらあるみたいで、そう珍しい存在ではありません。

 

さらに話がずれますが、今期のプリキュア「HUGっと!プリキュア」にも初めて「男の子のプリキュア」が登場して大きな話題になりました。

 

(ただあれはいわゆる「モブキュア」であって、正式な主人公プリキュアチームの一員ってわけではなく、正式プリキュアに男の子が加入する日はまだまだのようです)

 

 

で、その男の子プリキュア、若宮アンリなんですが、彼はLGBT的に結構真剣に描写されてるキャラで、体が男性的に成長してしまうことに悩むシーンがあったりしました。

 

今こうブログ書いてて気づいたことですが、リリィにも重なる面があるかもしれません。

 

リリィもアンリと同じように自分の体が男として成長していくことに拒否感を持っているキャラでした。

 

ヒゲ死」っていうギャグになってるのかなってないのかよく分からない死に方するくらいです。

 

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いや、あれは、やっぱりギャグかな。

 

リリィ本人が自らの死を笑い飛ばそうとしてる面もある気がします。

 

サキも爆笑してましたけど、笑ってあげることがもしかしたら彼女なりの、そしてゾンビ同志だからこそできる優しさなのかも。

 

 

アンリはその悩みや他の事故の苦しみをプリキュアの奇跡で救われましたが、リリィは死んでゾンビになることで救われてしまうという超変化球というかド反則技というかすごい力技で、そしてリリィ本人も自分が死んでゾンビになったことを気にせず飄々としています。

 

それどころか体の成長が止まることに喜ぶほど。

 

すごいメンタル。

 

きっとそれでいいのでしょうね。

 

 

 

 もし、自分の肉体の成長(老化)をある年齢で止められるとしたら、何歳の時点で止めたいって思いますか?

 

答えはいろいろ分かれるでしょうね。

 

10代後半の若々しい容姿でいたいと思う人とか、社会で大人の生活しやすいように30歳くらいがいいって人とか。

 

で、リリィにはそれが12歳でした。

 

彼にとってはちょうどいい偶然で理想の年齢でゾンビに「なれた」わけです。

 

そんな若すぎる年齢でいたがるって、かなり少数派な気がします。

 

こういう心理をピーターパン症候群って言うんだっけと思ってwikipedia読みましたが、リリィの心理とはちょっと違うかなあー。

 

しかし心理はともかく実際の状態としてリリィはマジでピーターパン状態です。

 

永遠の12歳はガチでもう永遠に12歳なのか?

 

なんか、子どもの年齢のまま不老不死になるのもまたいろんな苦悩がありそうって、つい思ってしまいます。

 

高橋留美子の「人魚シリーズ」とか、映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」とかにもそういうのいました。

 

 

 

でもリリィ本人はこれまたやっぱり特に気にするでもなくゾンビライフを満喫します。

 

リリィとゆうぎりは自分がゾンビになったことを最初から割と普通に受け入れて、幸太郎の「アイドルやれ」って指示をさくらほど真面目に取り組むわけではないけど、サキや純子のように反発するわけでもありませんでした。

 

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意外なほどニュートラル。

 

彼の持つニュートラルさはなんか、リリィは永遠の12歳になれたことに喜びつつも、実はそんなに執着してなくて、この先自分に何が起きようとありのまま受け入れようとするみたいなすごく冷静な達観って印象も湧きました。

 

今をエンジョイしつつも、この楽しい今がいつか終わることを心の底で覚悟してるかのような。

 

リリィはんはたまに大人っぽくなりんす。

 

(繰り返しますがこのブログは本当に私が何の根拠もなく勝手に思ってることを書いてます)

 

フランシュシュ7人が絆を強くする過程で、リリィとゆうぎりは特別何もせずともほぼ最初から仲間になってるのも、彼と彼女は驚くほど冷静でニュートラルな死生観を持つ大人だったから、かも。

 

 

 

さて、リリィにはこの作品でもう一つ「家族との死別の悲しさ」という大きな役割が与えられてました。

 

父親剛武雄ことパピィ、彼は自分の多大な落ち度で息子を過労死させてしまいました。

 

ヒゲ死の直前、疲労してるリリィに気づかずテレビの仕事に夢中になってて。

 

以後7年間苦しんで生きてきたようです。

 

かなりヘビーな問題です。

 

彼の苦しみ悲しみは想像もできません。

 

トラウマが「テレビを直視できなくなる」程度で済んでるのが奇跡。

 

(左目の傷跡はリリィの死後についたようです)

 

 

と、言いつつもこのおっさんもかなりのギャグキャラです。

 

見た目のモデルはドウェイン・ジョンソン

 

本人は苦悩してて笑いごとでもない筈なのに。その絵は視聴者を笑わそうとしてんの?っていう。

 

なにあの巨体。3mくらいありそう。

 

リリィを肩に乗せてるところとか戸愚呂兄弟かよって思いました。

 

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しかもそういうシーンが「泣かせる場面」で出てくるんです。

 

リリィの曲「To My Dearest」でジーンとしつつも頭のどこかで笑っている自分がいます。

 

監督境宗久がこんなツイートしてました。

 

 

確かに。特にリリィはギャグと悲しみが混ざり合ってると思いました。

 

それとパピィのあの巨体は、チビの6号がステージからでもすぐに客席のパピィを見つけられて目を合わせられるっていう利点があって、それが9話の演出にすごく生かされてて、計算されてるなあーって印象もあります。

 

 

 

リリィのことをまじめに考えると、悲しい要素がずっしりきます。

 

幼いままで成長が止まったこと、父親との死別、そして母親との死別。

 

マミィはお星さまになったけど、自分はゾンビになってしまい、死者同士なのにもう永遠に離れ離れになった感じがして想像すると泣けてきます。

 

さくら、愛、純子にも死別した(させた?)家族がいる筈ですがその物語は省略されててこのアニメではリリィがそのへんを全部一人で背負っています。

 

リリィ回の家族愛話とサキ回の友情話、どっちもジーンとしつつもどこか荒唐無稽で笑ってしまいました。

 

 

 

しかしリリィはそんなのどこ吹く風と常に気楽そうに笑い続けます。

 

子どもだから悲しさに考え至らない?

 

私にはなんかそういう感じはしなくて、時に驚くほど大人で冷静なリリィは薄々たりとも気づいてて、その上で全てを笑い飛ばしてるんじゃないかって気がして、そこに感嘆の念が湧いたりしてるのでした。

 

 

 

以下余談!

 

リリィのゾンビデザインは、デフォルメされた心臓が服からはみ出してるという、全キャラ一番の謎デザインです。

 

チンチクリンがヘンチクリン。

 

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「なんで体の中にしまわないの?」と疑問に思うわけですが、なんか「どうでもよかやろうが。面白けりゃええんじゃい」って声が聞こえてきそうで、疑問に思うこっちが無粋な気すらします。

 

生前は心臓が弱い子だったのでしょうかね。

 

それとあの心臓、驚いたり緊張すると動くんですよね。

 

……このへんも疑問に思ったら多分負け。

 

 

 

あと全話でも屈指のナイスシーン、9話リリィとたえの「リリィのイカゲソ食べちゃった?」、素晴らしかったのですが、あれ、リリィはたえが一度口の中に入れちゃったものを吐き出させて自分が食べるつもりなんでしょうかね。

 

豪気やなあー。

 

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リリィと愛って生前に面識あったでしょうか?

 

どこかのテレビ局の廊下ですれ違ったとか。

 

愛が死んだ2008年リリィは9歳

 

リリィは何歳から子役やってたかは不明ですが、9歳なら少なくともアイアンフリルの存在は知っててもおかしくないです。

 

愛の死はテレビでもそれはもう大ニュースになったはずですから、リリィには鮮烈な記憶が残ってると思います。

 

でも今回「お互いゾンビになってご対面!」となっても、リリィはやっぱり特に何かリアクションがあるわけでもなく、飄々としたものでした。

 

 

やっぱりいろいろと達観してる人物に見えます、リリィ。

 

ゾンビランドサガ 星川リリィ (ゾンビィver.) アクリルフィギュア 14

ゾンビランドサガ 星川リリィ (ゾンビィver.) アクリルフィギュア 14

 
ゾンビランドサガ 星川リリィ アクリルフィギュア 6

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猛獣の鳴き声 トラ・ライオン・クマ

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