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キン肉マン感想 かっこええやんけスグル!

今のキン肉マンの面白さに「どっちが勝つか分からないところ」って、あると思います。

 

アシュラマンキン肉マンゼブラだって負けるし、ブラックホールキン肉マンビッグオディだって勝つし。

 

そういう予想できない面白さ、昔もちょっとあったけど今はさらに。

 

しかしそれでも、戦う前からどっちが勝つか分かる(というか決まってる)勝負があるのはどうしても避けられないことです。

 

 

 

 

キン肉マン本人が戦う試合は基本的にキン肉マンが勝ちます。

 

相手がボスクラスでもない「刺客の一人」程度のポジションキャラならなおさらです。

 

その点で言えば今やってるキン肉マン VS パイレートマンの試合なんてキン肉マンが勝つと分かり切ってる勝負です。

 

 

 

そういえば「誰かと誰かが戦ったときどっちが勝つか予想しにくい漫画」自体そもそも少ないです。

 

誰がいつ死んでもおかしくない漫画ってメジャーどころだとハンターハンター進撃の巨人くらいでしょうか。

 

たいていの漫画は主人公チームの誰かとその場の敵刺客キャラが戦えば主人公チームが勝つに決まってますから。

 

かといってそういう漫画はつまんなくてクソだなんていうことは決してなく、「いかに勝つか」をどれだけ上手に演出できるかがキモとなります。

 

 

 

 

その点で見てみれば、今パイレートマンなんて雑魚と戦ってるキン肉マンはどうかというと、私は「いいじゃん!」と結構感心して読んでいます。

 

 

 さて、ソ連(キン肉マンの舞台は80年代)のスワローズネスト城で始まった運命の五王子戦、第三試合、キン肉マンは臆病風に吹かれてエンジンが全然かからない上に、ゼブラが負けるのを見てしまいびびりまくってパイレートマンに圧倒されっぱなしのしょっぱい序盤でした。

 

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ピークアブー戦と同じような感じ?

 

しかしそんな序盤でも、「黒海」の由来が、昔その地でオメガの民が逆賊の死体を海に沈めて文字通り物理的に海を血に染めた歴史から来ているという、いつものキン肉マンおもしろ世界観が紹介されて退屈しません。

 

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ところで、こことかでオメガの民が逆賊を倒してる回想シーンで、その無残にただ殺される逆賊モブ超人読者投稿の「ぼくの考えた超人」らしいです。

 

投稿した人は、自分の応募超人がただの殺され役になってて無念に思うのでしょうか?それとも出てきただけでも感激するでしょうか?

 

パイレートマンとかも応募超人でしたっけ?

 

出来のいい応募超人はメイン戦士に採用され、いまいちなのはやられ役ってことなんでしょうかね。

 

実力主義のシビアな世界がこういうところにも垣間見えたりします。

 

 

 

話を戻して、試合当初はびびりまくっていたキン肉マンでしたが、本気の本気を出させたいパイレートマンがようやく自分たちの目的を、今週明かしてくれました。

 

オメガの星は惑星のそのものが滅びかかっていて、それをなんとかする希望がふたつ、星の力「マグネットパワー」と、人の力「正義超人の友情パワー≒火事場のクソ力」

 

このへんは読んでてなるほどねえーと素直に思いました。

 

この力は、前章の悪魔超人も同じように価値を見出してました!

 

硬度10#ロンズデーライトパワーかっこよかった……。

 

 

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(星の災害を防ぎたいオメガ民の頑張りが1コマに凝縮されてるのがかわいい)

 

 

それを聞いたキン肉マンの反応がよかったです。

 

それだったら戦って奪う必要なんてなくオメガの星を救うために全面的に協力提供すると。

 

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もっともです。

 

それでこそ正義超人。

 

 

 

しかしパイレートマンはその厚意を固辞

 

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なぜならオメガの民の目的は星を救うことの他にもうひとつあるから。

 

それは超人閻魔ことザ・マンことストロング・ザ・武道ことあやつを殺すこと!!!

 

おおー、大きく出たな!

 

その神殺しは決して途方もない絵空事などではなく、やろうと思えば不可能ではないことが前章で証明されてるわけですから、現実味がある野望です。

 

そのために神と対極のサタンと手を組んだと。

 

うん。物語の筋道が通ってると思います。

 

 

 

そしてなにより素晴らしいと思ったのは、パイレートマン達が地球の正義超人に協力を要請するのでなく侵略という形で来訪したのは、彼らは自分らが悪だと分かってるからだってところです。

 

言葉で正義を自称するのとは裏腹に。

 

だからキン肉マンの厚意を感謝しつつも断った。

 

本当に自分たちが正義だと信じ切ってるなら、神々やザ・マンと共存する姿勢をとるキン肉マンたちは彼らにとって「正義気取りの邪悪」であり断罪すべき仇敵ですから、粛清するのに敬意なんか必要ないですもん。

 

 

 

そしてそんなパイレートマンへのキン肉マンの反応もこれまた素晴らしかったです。

 

戦いたくない、殺し合う必要などない、と、博愛不戦平和ボケ主義ではなくちゃんと「闘おう…わかり合うために」と受けて立つところです。

 

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いいねえーかっこいいねえースグル!

 

勝つと分かり切ってる消化試合ですが、ちゃんとこれぞ主人公という見せ場があって満足度高いです。

 

 

 

あとは、パイレートマンが負けたあとどうなるかが気になるところ。

 

ルナイトギヤマスターみたいに死んでしまったら悲しい。と思うくらいに役者の格も上がってきてますし。さっきは雑魚なんて言ってしまいましたが。

 

生き残って、それこそ前章のピークアブーみたいな生きて活きるポジションくらいになるかもしれません。

 

なってほしいです。

 

 

 

キン肉マン 64 (ジャンプコミックス)

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