今期のハンターの“短期集中連載”も折り返し地点となりました。
毎回10話(単行本1冊分)連載して長期休載に入るサイクルですから、今回の5話目で半分過ぎたわけです。
休載期間は基本的に不定期ですが、ここ2回くらいは約4か月連載して4か月休載するパターンになってます。
週刊少年ジャンプ 冨樫義博 ハンターハンター No.385 「警告」
いや、10話でまた休載と決まったわけではなく、ひょっとしたらそれ以降も連載が続く可能性もゼロではありません。
淡い期待ですが。
さて、今週の本編は、前回ツェリードニヒを殺すと決断したテータちゃんの話の続きを腰を据えてやってくれました。
毎週、次はどの場面の話をやってくれるのかこちらには全く予想もつきません。
現在生き残ってる王子は14人中11人だからもうそれだけで11場面ありうるわけで、さらに下層客船のマフィアと旅団とヒソカの話もあるし数え切れません。
テータの作戦は、ツェリードニヒが「絶」を覚えたらそれはすなわち念能力を封じた無防備状態だから、そこをつけば暗殺できるというものです。
最初に結論を言ってしまうと、テータの暗殺は失敗するわけですが、今週号もう冒頭2ページ目で既にツェリードニヒに勘付かれてしまってます。
この小さなコマ、初読ではなんのことか分からなくて、最後まで読み終わって、あ、この時にツェリードニヒは「敵はもっとシビアに攻める」って何気ない言葉から、「絶は無防備になってしまい、テータがもし自分を暗殺する気ならそこを狙われるかもしれない」ことに気づいたんだと理解できました。
彼は以前に「自分が最も嫌いなのは嘘をつく女」って言ってたので、女の嘘には敏感で、そしてそれが彼の念能力にも大きく反映していると。
テータは彼が40分以上絶を維持したら彼自身の念能力も守護霊獣も無力化するだろうと判断したわけですが、それは甘い観測だったわけで、きっともっと長時間絶でいても守護霊獣の能力はキープされるのでしょう。
テータはツェリードニヒに絶のやり方を教え、目を閉じて集中してすぐそばでどんな物音や気配があっても反応しないように指示します。
ツェリードニヒはそれを即座に覚えて絶に目を閉じて集中。霊獣も消えます。
しかしテータにとって不運が!
ちょうど彼を撃とうとする瞬間と、前々回の話のカチョウフウゲツ逃走作戦のセンリツの演奏のタイミングが重なるというものすごい偶然。
というかこれは逆にツェリードニヒが強運の持ち主でもあるってことなんでしょうね。
霊獣の能力の詳細はまだ不明瞭ですけど、この偶然がなかったらテータの暗殺は成功してたのかもしれません。
テータがツェリードニヒの眉間にズドンと一発撃って、銃弾は確かに命中して王子は現実にそこで一度死亡したように見えます。
しかし次の瞬間にセンリツの幻惑演奏が始まって、テータ達全員は意識が飛びます。
ただ、ここ、前々回センリツが演奏してるページで呆然としてるツェリードニヒも描かれているので、この前後の経緯はやっぱり今の時点では不明瞭すぎてよくわかりません。
(383話)
彼には「俺はテータに撃たれた」「霊獣の能力で助かった」という自覚すらもないようにも見えます。
なんにせよ、 確かに射殺したはずのツェリードニヒが普通に生きてて、混乱してフラフラのテータに霊獣が喋って警告してきます。
「王子に3回嘘をついたら人間でなくなる」
ジョジョでDIOが自分を暗殺しようとしたホルホースに肉の芽を打ち込むようなものでしょうか。
テータは顔にアザができてひどい状態になってしまいましたが、今週のあのヤマ場を生きて過ごしました!
これ、テータはこの継承戦苦しみつつもなんとか最後まで生き残れるフラグのように感じました。
それとも彼女は今後ツェリードニヒに3回目の嘘をついて身も心もモンスターにされてしまうのか?
キメラアント編のザザンの能力に近いかな。
テータの相棒的な存在の念能力者のこの男、サルコフのほうは逆にあっさりツェリードニヒに殺されるかモンスターにされそうな死亡フラグを感じます。
死亡フラグと言えばセンリツもやばいです。
彼女がやった全船室へ波及する音楽の能力も「あれなんだったの?」と全方面から追及は避けられませんもんね。
あと残り5話でどれくらい話が進んでくれるかなあー。
あ、巻末の著者コメント。富樫は欅坂46だけでなく乃木坂46も好きな様子。
乃木坂はちょうど富樫のご夫人武内直子のセーラームーンの舞台やってたようです。