週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=70 「STEAM GORILLA」
しばらくブログさぼってた間のドクターストーンの感想追って書きます。
もう1ヶ月近くも遅れての感想になってしまいますが。
ぼちぼちと追いついていきたいです。
さてこの回は蒸気機関の戦車スチームゴリラ号をパワーアップさせるという話でした。
で。私は千空という主人公をかなり高く買ってて本当に素晴らしいキャラクターだと思ってはいるんですが、彼にはどうも悪癖というか「漫画としてつまんない」ことをたまにやってしまうことがあって、それは大きく二つあると感じています。
これは千空というより作者(原作担当の稲垣理一郎)もしくはジャンプ漫画そのものが持つつまんない傾向かもしれません。
まず一つ目は偽悪趣味なところ。
彼は合理主義者を自称するのとは裏腹に慈悲の男で、敵であっても人を救うことを第一に考えてる男です。
博愛主義とか不殺主義って鼻について嫌悪感が湧くこともあるんですが、千空にはなぜかネガティブ印象が湧かなくて彼の真心とか必死の努力とかは素直に感嘆することが多いです。
ただ、それだけに、もう読者には千空が慈悲の男であることは散々承知の事実になっているのに、いまだに安っぽいゲス顔をして悪人を気取ろうとするのが、もう同じネタを何度も見させられて多少ウンザリします。
そんな場面見て「え!千空は何か悪いこと考えてるの!?」「あ!違ってたんだ!千空は本当はみんなのこと考えてるんだね!」なんて思う読者なんてもう小学生にもいないでしょう。
でもコハクとかは千空のゲス顔を見るたびに毎回同じリアクションばっか取ってて、このパターンちょっともう完全に見飽きました。
二つ目が今回出てきたところなのですが、千空はこれまでに様々な物作りをしてて、すごく面白いのですが、そこで変なことを時々言うところです。
今回はカーボン樹脂を作る話なのに、千空は最初に「紙」と言ってしまいます。
紙じゃなくて樹脂でしょ。かなり無理に拡大解釈して「カーボン樹脂も紙の一種と言えなくもない」って理屈でわざと実態と大きく違う極端な表現をしてしまうところです。
これは大型の無線機を「携帯電話」と呼んでるのにかなり無理を感じてたので、ちょっと気になるようになってきました。
発電機を「発電所」と言ったときも、ちょっと大げさに過ぎましたし。
なんでこういう物の言い方をしてるかというと、読者を騙すためなのではないかと思います。
最初にミスリードしといて実は「紙は紙でも実は最強の紙の一種のカーボン樹脂でしたー!」ってタネ明かしをして、読者を驚かせようとする演出なのではないかと。
でもこんなので騙されて驚く読者っているんでしょうか?
小学生なら紙って聞いて「え!?紙の戦車!?」って驚くの?
よく「子ども向けと子ども騙しは違う」と言います。
ドクストは子ども向けな要素は強いです。
科学描写を極力平易に表現しようとしてますし。
大元の「全人類石化」のアイデアはすごいし、科学シーンも物語も面白くて、決して子ども騙しではないんですが、それだけにたまにモロに子ども騙しな表現が出てくるとかえって目に付いてしまいます。
これってジャンプ漫画の悪いところでもあるような気がしています。
「定番パターン」「お約束ネタ」というものがあることは理解しますが、でも読んでて無理や食傷を感じさせてまで何度もやることないと思うんだけどなあー。
さて、 物語はクロムの脱獄についてです。
次回へ続く!
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