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進撃の巨人109話感想 ガビちゃん崩壊寸前

今月号は主にガビファルコ、そして謎の少女カヤの話でした。

 

いや、カヤは別に謎でもなんでもなく前からちょくちょく出てたキャラで、私が全然気づかなかっただけです。

 

「あ!この子ってあのときのあの子だったんだ!」と今月号で初めてわかって驚きました。

 

合縁奇縁。因縁のある両者が出会ってしまって何が起こるのか。

 

兵団の拘束から脱走したものの行くあてのないガビとファルコはカヤに牧場に招かれました。

 

そこはブラウス厩舎

 

サシャの家族の牧場だ!

 

ここでようやく私は、カヤがかつてサシャに命を救われてそして葬儀にも参列していたあの少女であることに気づく始末でした。

 

気づくの遅かったけど、この出会いが何を意味するのかは瞬時に理解できました。

 

カヤの目の前にいる少女ガビこそがサシャを殺した張本人なわけですから。

 

ちょっとできすぎた偶然ですけど、ヘビーな展開でハラハラします。

 

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ブラウス家の人が話す九州弁とも関西弁ともつかない方言はガビにとっては「南方マーレ訛り」として理解できるもののようです。

 

じゃあきっとさらに南方のマーレ諸島の訛りだと「はいさーい、わっさーびーんたんでぃがーたんでぃ」とかいう感じでもう理解もできない方言になるんでしょうね。

 

作者諌山創は大分出身だそうで。

 

 

 

二人はベンとミアという偽名を名乗りブラウス厩舎に温かく迎えられとうぶん住まわせてもらえることになりますが、ミアことガビは「パラディ島の悪魔」への拒絶感が酷くて、でもそれがかえって「家なき子」っぽさにリアリティを与えてて都合がよい感じ。

 

悪魔が作った汚らわしいメシを必死に我慢して食べるガビ。マーレ軍によるこれまでの戦士候補生としての洗脳がまだまだ効いてます。

 

 

そして場面はいったん変わり様々な人々の様子へ。

 

 

ザックレーキヨミの会合は、なんと飛行艇の試作機を引き連れてました。

 

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この世界では飛行機が最先端技術なんでしたっけ。

 

謎テクノロジー立体起動装置の燃料を飛行機にも使えれば世界最強の兵器になれそうで、九つの巨人の大半にも勝てそうで、急速な軍事技術の発展は見てて怖いものがありますね。

 

そして超大型にも負けないような核兵器クラスの大量破壊兵器もこの世界でそのうち生まれていくんでしょうかね。

 

 

ハンジ調査兵団の横暴を街の人々にもみくちゃに追及されてました。

 

フレーゲル新聞記者が久しぶりに登場。

 

でも彼らは今放送中のアニメにちょうど出てきたところだから、懐かしいというよりタイムリーな感じ。

 

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ダメなドラ息子だったフレーゲルは父の死をきっかけにリーブス商会会長として立派にやっているようですが、兵団はそんな懇意だったはずの商会にも今は横暴なようで、新聞や世論からも不信の空気が漂ってきててハンジも辛そうです。

 

ハンジにそんな新たな悩みの種を作ったのはフロックたちでした。

 

彼はいつのまにかすっかり「エレン信奉者」になってるみたいですね。

 

イェレナジーク信奉者になってるみたいに。

 

エレンを指導者として徹底的に世界と戦うべきだ!という主義。

 

彼の主張は筋は通ってます。というかもう開戦してしまったんだから後戻りどころか足踏みすらしてもしょうがないです。

 

でもなあー、漫画のセオリーとしては、「地鳴らし」が本当に起きてしまったらもう悲劇以外の何物でもないから、私は地鳴らしは実現しないのではないかって気がしてます。

 

ここまで敵も味方も全面戦争待ったなしのお膳立てができまくってるのが、かえってそうはならないフラグに見えるというか。

 

 

ハンジはこの場でフロックを論破できないまま彼らを懲罰することだけは決定。

 

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さっきの街の人々への横暴といい、この裁定といい、なんか「腐った上層部」みたいで、ハンジ自身もサネスの言葉を思い出しててじゅうぶん自覚してるご様子。

 

 

「エレン信奉者」の一人である新兵ルイーゼミカサのことも尊敬しているようで、彼女はミカサにも「エレンとともに戦うべき」と発破をかけますが、ミカサは努めて相手にしません。

 

 

 

そんなルイーゼを見てミカサの謎の頭痛が久しぶりに発症!!

 

今度は母を殺した誘拐犯を幼い日のエレンが殺してるシーンのフラッシュバック

 

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あーもー、ミカサの頭痛は本当になんなのか全然わかんないので私はもう予想とか推察とかは完全ギブアップでただ虚心坦懐に読むだけです。

 

いつか謎が解き明かされるのをおとなしく待ちます。

 

 しかしいつかっていつなんでしょうね?2000年後?

 

 

 

 ガビとファルコはまたふざけた擬音出しながら馬房で労働。

 

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カヤと一緒に昼食をとっているときに、彼女に自分たちがマーレ出身であることがばれてたのが発覚し、ガビは衝動的に彼女を殺そうとします。

 

このへんガビは本当に視野が狭いです。

 

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サシャを殺したこととか以前の問題でもし壁内の悪魔が壁外の人間をとにかく殺そうと思ってるなら自分たちはとっくに死んでたってことを考えられません。

 

しかしカヤもカヤなりにマーレ人に対して思うことがあるようで、ガビがふっかけてきた議論に応じるつもりのようです。

 

かつて母が巨人に殺された現場を見分しながら。

 

 

ガビはカヤの母が巨人に殺されたのは自動自得だと主張しますが、まるで筋が通っていなくてカヤの反論にすぐ言葉が出てこなくなります。

 

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かわりにあなたの母にはなんの罪もないと答えて謝罪したのはファルコ。

 

カヤはせめてもの情報を教わって逆に礼を言い、ファルコが謝ることではないと語ります。

 

このへんの話、本当にアレで難しい問題ですね。

 

「先祖の罪を子孫が背負うべきか」問題。

 

 

昨今のどこかの国とどこかの国での戦後補償問題とかコレですし、サンデル教授の「これからの「正義」の話をしよう」でもこの問題が語られてました。

 

ときに被害者側も加害者側もおかしくなって筋違いの暴言を吐いたりもしてデリケートな問題です。

 

カヤとファルコはあくまで人と人とで考えてて、エルディア人とか壁内とか壁外とかいう見方に囚われていません。

 

ガビはまだ囚われていますが、でももうそろそろやばいですね。

 

ガビの中で己を支えている「パラディ島のエルディア人は悪魔」の価値観、そろそろ壊れそうです。

 

しかしやばいのはカヤもです。

 

冒頭でも書きましたが姉と慕っていたサシャを殺したのはガビなわけで、それを知ったとき一体どうなってしまうのか。

 

ガビが壁内人へ持ってる嫌悪感は単なる民族的差別ですが、カヤにとってはガビは大事な人を直接殺した本人なわけで、重さが違いすぎます。

 

あ、もしかして二人は和解してそれが地鳴らしへの道を防ぐ最初の一歩になったりするのか。

 

それとも地獄の修羅場になってしまうのか!

 

 

 

あ、26巻の進撃のスクールカーストも面白かったです。

 

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そもそもスクールカーストといえばイジメの縮図みたいなもんですしね。

 

でもエレンは強かった!

 

たった2ページでよくこれだけ面白いもの創造できると感心します。

 

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