なんか唖然としてしまいました。
ここ最近の超展開は、いいのか悪いのか面白いのかつまんないのか自分で分からなくなってしまいポカーンと読んでいたのですが、そのまま息をつく間もなく最終回となってしまいました。第一部の。
週刊ヤングマガジン 原作:山川直輝 漫画:朝基まさし 「マイホームヒーロー」
えー、恭一が逃走に成功してしまい、これまで鳥栖哲雄が一生懸命やってきた数々の偽装工作は水の泡となってしまいました。
完全に無駄だったってことは決してないのですが。
その場その場の自分がいつ殺されてもおかしくない大ピンチを何度も切り抜けてきたのだから、無駄では、ない…。
そして難敵、麻取義辰に全てを暴露されてしまい、義辰本人がいきなり直接哲雄と対峙するという超展開。
あとはひたすらジェットコースターで、私はなにか考察するとか予想するとかもう完全にゼロの状態でただ展開を追うだけでした。
延人を失った義辰は独走の末に哲雄と再会して、哲雄が自白して、義辰が鳥栖一家皆殺しにすると宣言して、乱闘になって、義辰は…その場で自殺。
ポカーン。
予想外と言えば予想外。
義辰が延人を溺愛する気持ちは読んでて全く共感はできませんでした。
そもそも読んでて義辰と延人って血が繋がってないんじゃないの?と思うくらいでした。
母親がどっかのヤクザとかと浮気してできた子で義辰は我が子と思い込んでるだけとか。
だって二人全然似てませんもん。
反社会的なところだけは共通してるけど、知能や暴力性は違いすぎます。
まー、それを言ってしまえば、鳥栖夫婦と娘の零花も似てませんが。
作品内では哲雄と義辰は我が子のためのエゴが同じだと語られていますが、でも(法律はおいといて)人の道からいえば、先に傷つけて殺そうとしてきたのは麻取父子なので、正当性は哲雄にあると思いました。
結局自殺した義辰はそのまま事切れて、哲雄は彼の死体を山中に埋めてしまうという、この漫画からしたらものすごく雑な死体処理で、それがまたなんか印象的に見えました。
義辰は蒸発したことになりますが、普段の人格のせいで組織からは「死んだ」「哲雄に殺された」とは思われずに済んだようです。とりあえず。
恭一を逃がすという失態を犯した竹田とかへの制裁は、ただ殴っただけ?
恭一は以前「組織を危険に晒した罰」を受けた時はかなり危ない役をやらされてたのに?
いや、これから処刑されるか、もっと危ない仕事をやらされるか、何かあるのかなあー。
とりあえず、延人殺し、そして義辰殺しの犯人が哲雄であることは、窪とか今組織にいる人間には誰にもばれずに済んだんでしたっけ?
哲雄は家族を守ることは、一応成功した、と。
しかし、いつどこでなにをきっかけにまた危機が訪れるかは分かりません。
そもそも組織が鳥栖家を標的にしたのは歌仙の実家の財産が目当てで、なにやらそこに関わってきそうな、トス・ヨウジという人間についての怪しい情報のしっぽを窪がつかむところで、第一部は完結となりました。
第二部は窪と組織のトップらしき志野、そしてなにやら異常で犯罪的なこともやってそうな歌仙の実家とのバトルになるんでしょうか?
第二部の開始は今秋とのことで、こういう告知ってあんまりあてにならないから、ひょっとしたら冬ごろにまで延びたりとか、もう再開すらしないとかいうこともありえないことではないので、あんまり鵜呑みにはできないのですが、でもやっぱり再開には期待します。
なんとか連載再開されて、そして鳥栖家とヤクザ半グレ組織との戦いの結末を見たいです!!
頑張れマイホームヒーロー哲雄。頑張れ山川直輝&朝基まさし。