週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=59 「声は無限の彼方へ」
今週は前半は有線電話の完成、そして後半は千空の義父百夜の遺言の話でこれはめっちゃ驚きました。
今までで一番次回が気になる回かもしれません。
まずは今週の表紙!
これは素晴らしいの一言です。
ボイジャーです、これ。
スタートレックじゃないほうの!
今週の話にぴったりなこのチョイスそしてBoichiの絵が本当に素晴らしい。
さて携帯電話。
ついに完成しましたが、やはり大きいです。
せめてショルダーホンかリュックサック型くらいにならなきゃ実戦実用は厳しいんじゃないかと思いますが、千空はこれを使ってきたるべき司との対決でどんな作戦を構想しているのか期待です。
無線通話にはもちろん2台必要で、2台揃って初めて無線機…トランシーバー…もとい携帯電話として初めて機能するわけであと1台以上作る必要がありますが、とりあえずこの1台だけでも有線通話は可能なんだそうです。
村の両端にコードを引っ張って、ルリとクロムが初の通話実験。
記念すべき第一声は「ワトソン君、用事がある、ちょっと来てくれたまえ」……ではなく「ヤベーだろ科学は!」という本当につまんないクロムのモットーでした。
なんか気の効いた愛のセリフでも期待してた銀狼やコハクたちは落胆。
クロムが抱くルリへの愛情はもともと崇拝的で、自分がルリを幸せにしたいとかルリという女が欲しいとかいうのとは全然違ってて、なんか自分に関係なくルリが幸せ人生送るのを眺めていたいって印象で、これはこれで今後に課題があることなんでしょうか。
恋バナのついでに。千空とコハクはまさに主人公とヒロインって感じの二人ですが、恋愛要素は全くない様子です。
千空は色恋沙汰は面倒なだけだと以前語っていましたので、石化前の世界ではそれなりにモテて女子とつきあって面倒をこうむった経験があるんでしょうかね?
でもそれなら、特定の女と結婚してしまうほうがむしろ面倒を避けられると思うんですけどねえー。
コハクのほうは千空を恋愛感情としてどう思ってるかは全然分かりません。
物語のほうは、その通話実験から「スピーカー」という単語に話が繋がり、石神村口伝の「百物語」にスピーカーにまつわる話があるそうで、千空とゲンはその不自然さに気付きます。
ここからの話は驚きました。
石神村の開祖、百夜は百物語の中に暗号を仕込んで、そしてタイムカプセルを自分の墓石に埋め込んでいたと!
そしてその中にはガラスでできたレコードが。
おおう?
ガラスをアルミで包んでコンクリで固めたら数千年も保存できる?
墓石として子孫が丁重に管理し続けたら可能ですかね。
で、なんでこれに驚いたかというと、以前の百夜の回想エピソードが全く納得がいかずにすごく不満な出来だったからです。
百夜は2017年に宇宙船で地球に帰還しても、東京付近のどっかの島なんかで一生を過ごしてしまい本州上陸を目指さなかったのがどうしてもおかしいと思ったからです。
45話、46話あたりの感想ブログでそのことを書きました。
もしかしたら今回のエピソードでその齟齬を解消してくれるかもしれません。
期待が膨らみます。
このレコードは、後付けなのか、最初からこういう話の予定だったのか、どうでしょう。
百夜は遠い未来の千空に特別に聞かせたいことがあるなら、普通にそれを百物語の中に入れて伝えればいいだけで、わざわざ暗号とレコードを介する必要性は正直なところ薄いです。
そもそも口伝が3700年も正確に伝わっているって実際にはありえなくて漫画の中だけで成立するウソです。
(漫画の中だけで成立するウソ自体は決して悪いものではありませんあしからず)
伝言ゲームは最初の話が必ず変わって伝わるものですし、例えば文字で残ってる1000年前の源氏物語ですら最初の原型を失っており作者が紫式部というのだってあくまで最有力仮説に過ぎませんし、口伝は絶対に狂います。
だから「百夜は口伝だと狂うけどレコードなら正確だと考えて別に残した」とも考えられますが…、でもこれだと百夜は伝言ゲームは狂うことを現実的思考で予期したけど、伝言ゲーム百物語はたまたま漫画の中のウソのおかげで正確に伝わってたというちょっと変な状態になるかも。
それと、レコードそのものは比較的簡単な技術で製造できるとはいえ、どっかの島で暮らしてる百夜がそんなのをしかもガラスで製造できるのかも不可解です。
私が以前の百夜回想編で感じた齟齬、今回レコードを残した理由、などなどの謎が次回の百夜の遺言を聞けば何かは解消するのではないかと、今から期待と不安でドキドキです。
早く来週にならないかなあー。
次回へ続く!