約束のネバーランド、猟場編のバトルが激化してて読み応えあります。
この漫画、鬼のキャラのデザインはあんまりピンとこないのが多いけど、レウウィス大公だけはかなりかっこよくてナイスなボスキャラ像を魅せてくれています。
強いものと命のやりとりをすることを好むけど、弱いものをなぶり殺すのも結局好きそうな変態おじさん(年齢1000歳以上)。
今週号の巻末には来週は表紙&関東カラーで「超重大発表」なんてありましたが、こういうとき、肩透かしなのは「どっかで展覧会みたいなイベント」で、がっかりするのは「実写映画化」で、そしてもちろん一番盛り上がるのは「アニメ化」です。
アニメ化にもテレビアニメ、映画、単行本限定版付録OAD、ネット配信の低予算アニメ、などなどといろんなのがあります。
まー私は来週号のフラゲネタバレ情報を見てしまったんですが、この件については来週以降ですね。
ああ…。
さて、まずは先週の話、レイ&オジサン VS ノウスのバトル。
ノウマを殺されバーサーカーと化したノウス大暴れで、人類軍全滅の大ピンチに絶望してたヴァイオレットを救ったのは、ようやく再登場したレイとオジサン。
彼女からルーカスが生きていることを聞かされたオジサンの胸中はどんなもんなんでしょうね。
ルーカスのほうはエマからオジサンの生存を聞いたときは男泣きの号泣でしたが。
今が切羽詰まってる超土壇場なこともあって、オジサンは平常心を全く崩しません。
即座にノウスを仕留めるぞモードに入って、狙撃での暗殺の体勢に入ります。
気配を消すオジサンがプロって感じです。
木化けです、木化け。
ゴールデンカムイで東北マタギの谷垣が語っていた猟師の極意。
周囲の木と同化して徹底的に自分の気配を消すという。
ノウスはバーサク状態でありつつ、ノウマを食ったことで知覚がセンサー絶好調なようで、ヴァイオレットやレイの気配は感知しています。
しかしオジサンのことはセンサーが感知していません。
ノウスは「気配」のことを殺気とか焦りとかの感情の発露のことみたいな感じで言っていますが、気配を消すってのはそういう精神的なもんだけじゃなくて、肉体的なコントロールも重要です。
オジサンは気配を消す間は、呼吸もせず、体温も上げず、発汗も心拍すらも抑えて、木化けをするわけです。
実際には体温維持や心拍を止めることはできるわけはなくて静める程度のことなので、ノウマのセンサーがそれすらも感知できるレベルだったらオジサンは負けてたことでしょう。
しかし木化けは成功して、一発でノウスを仕留めます。
かっこいい!
これはレイとオジサンの格の違いも表現しています。
レイはまだまだ未熟者。
ではエマとオジサンだとどうか。
それはもうすぐレウウィスを介して判明することでしょう!
エマ VS レウウィスは今週号では開戦の前に、和解の最後のチャンスをエマは模索しますが、レウウィスは却下。
エマがたまに見せる狂気顔は素敵です。
そしてレウウィスの「我々は争うしかないのだよ」は人と鬼の世界観を象徴してる感じ。
しかし、このレウウィス、肩にいる単眼のキツネザルみたいなのはなんなんでしょうね?
こいつがなんなのか語られる場面は今までにありましたっけ。
どうだったっけ?
レウウィスとこのサルを見てると、どうしても、ダイの大冒険の死神キルバーンを連想してしまいます。
(キルバーン氏)
今週号でも煽り文に「死神」って言ってるし。
キルバーンは肩に乗せてる小悪魔ピロロが本体でした。
だからついレウウィスも、黒装束のほうの肉体はどれだけ破壊されても死ななくて、そっちは人形で、本体のサルが人形を動かしているだけなのでは、なんて思ってしまったり。
まーそんなネタあるわけないです。
でもどうしても頭から消えなかったのですが、今週、レウウィスの発言にサルが「え!?」ってリアクションする場面があって、意志の相違があることが判明してこの不安が完全に払拭されたのでした。
始まったエマ VS レウウィスのバトルは、エマの初手、リモコンでの包囲射撃をレウウィスはなんなく弾丸を処理して化け物ぶりを披露してくれます。
エマとナイジェルたちはどんな作戦を用意してるのか、しかしその作戦も通用しない予感ビンビンでレイとオジサンが合流するまで持ちこたえられるかのほうに比重がかかってます。
エマ自身はまだ二人の援軍を知りませんけどね。
圧倒的に強いレウウィスの絶望感と、レイとオジサンが来てくれるという希望の両方があって素晴らしい演出です。
あとは、アダムはどうしたのか、ルーカスは援軍の存在を聞いてどうするか、続きがめっちゃ楽しみです。