週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=58 「科学の波」
万能薬サルファ剤に続く物作りプロジェクト第2弾、「ケータイ」編、今週でついに完成のようです。
第50話に計画を始めて9話かけて完成ですが、振り返ってみれば意外とそう長くかからなかったような印象です。
途中あった千空とマグマの和解劇は不満足な内容でしたが、それ以外はどれも見ごたえのある話ばかりで、やっぱり物作りは楽しいなあーと思わせてくれる内容でした。
わたあめ作ったり、水車作ったり、電球作ったり、タングステン見つけたり、千空の誕生日があったり。
それもいよいよ大詰めですが、ここにきて設計図を見ただけで眩暈がするようなわけのわからんものが登場しました。
ヒックマンポンプ。
私はこの漫画読んでて知らないものが出てくると素直にググるわけですが、世の中の多くの人もそうしてて、「ヒックマンポンプ」がgoogleトレンドで検索ワード急上昇ランキングになってたり…は、今回はしてませんでした。
あ、でもこないだタングステンがブラックライト浴びると青く輝くって話をやったら、ヤフオクだかメルカリだかでタングステンがすぐに売り切れになったそうです。
さてヒックマンポンプはヒックマンさんが発明したポンプで、解説してくれてるサイトを読んでもまだ理解しきれないようなややこしい仕組みです!
(http://www.bureau.tohoku.ac.jp/manabi/manabi36/mm36-1.htmlより)
熱して気化した油が空気をガラス内の空気を追い出していき左側が高度な真空状態になっていくという。
設計図の左端に真空管が取り付けられてます。
そして本当にこういうのはガラス職人が手作業で作っているようです。
現代では高度な真空状態を作るのにこういうアナログな器具は必要なくて、機械でできます。
でもそういう機械式真空ポンプがない世界でどうしても真空状態を作りたいときは、こういうアナログ器具でやるしかありません。
他にも例えば経度緯度を調べるのに、GPSがない状況では六分儀を使って自分で計測計算して調べるような。
現代は機械が自動でやってくれるようなことでも、アナログ器具の使い方と作り方のノウハウは人類は絶対絶やしてはいけないのかもなあー…なんてことを思いました。
ヒックマンポンプおよび真空管はカセキとゲン、手先が器用そうなチームが超頑張って作り、電線はスイカたちが作る。
みんな千空の役に立ちたいと心から思っていて協力してくれています。
それは千空の人間としての魅力と、彼の科学がもたらす恩恵への感謝と心服から。
村長として人望を確立していく様子がなかなかいい感じです。
あと今週の話では設計図が何度か出てきましたが、そういえば「紙とペン」がいつの間にか自然にあって、このへんの物作りも話にすれば面白そうなのに、カットしちゃったようで残念。
そこから、千空とゲンが村人に文字を教える話とかやれば、ドラマとか感動とかありそうですが。
戦争終わったらそういうのもあるかな?
さて、みんなで苦労して、ついに「ケータイ」が完成!
ん?
これケータイ?
巨大な無線機じゃないの?
(http://www.kogures.com/hitoshi/history/tushin-musen/index.htmlより)
そうですけどいいんです。
この漫画では無線機をケータイ(スマホ)と呼ぶと最初に決めてあるからこれで予定通りです。
千空が左手でつまんでるのが周波数とか調整する部分なんでしょうかね。
これと同じのを何台か作れば遠く離れても通話ができると。
実証実験とか、持ち運びはどうするのかとか、小型化するのかとかは、次回以降かな。
完成したらしたで、ケータイを使って司帝国を具体的にどう攻略するのかもまだまだ全然分かりません。
(司帝国が冬を越せなくて壊滅してるなんて可能性はあるでしょうか?)
それに、わたあめ回からずっと存在が消えていますが、ほむらが村の周辺でずっと偵察をしているはずです。
彼女はどこまで突き止めているのか。
突き止めて司たちへの報告はどうするのか。
そのへんも気になるところです。
次回へ続く!