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マイホームヒーロー感想 バカな娘こそ物語を面白くする

週刊ヤングマガジン 原作:山川直輝 漫画:朝基まさし 「マイホームヒーロー

 

宝島社の「このマンガがすごい!2018」では上位50位までのランキングを発表していましたが、このマイホームヒーローは最下位の47位(同率4作品)でした。

 

最下位だから不名誉なのか、ランクにすら入らなかった無数の作品よりは上だから名誉と解釈すべきか悩む順位です!

 

 

私はこの漫画は第1話の掴みがすごく面白そうだと感じて注目するようにして、今週27話までなかなか面白さをキープしていると思います。

 

 

 

細かいところを見ると結構アラがあるようにも感じますし、チマチマしたことにこだわってて緊張感が削がれることもあって、全てが文句無しだとは決して言いませんが、全体的には面白くて読み続けていきたい作品です。

 

 

 

 

2ちゃんねる(5ちゃんねる?)のこの作品を語るスレッドで「娘がバカでイライラする」という感想を見かけました。

 

私はそれを見て「あー確かに」と完全同意するとともに、「いやいや、娘がバカでイライラするからこそいいんじゃん」とも思いました。

 

 

 

さて、娘の話の前に、物語のほうですが、哲雄歌仙の鳥栖夫妻はありとあらゆる知恵を絞って、自分達が延人を殺した犯人ではないとヤクザ反グレ組織に信じさせるために偽装工作をしていきますが、その成果は一進一退でなかなか完全決着とはならないって感じです。

 

なったら最終回になっちゃうんでしょうか?

 

 

鳥栖夫妻は延人の女だったキャバ嬢を騙して彼の古いスマホを借り受け見事ハッキングして、さらに偽装動画まで撮影して(夫妻は大学時代は映研)「延人は生きている」と見せかける作戦を仕掛けますが、なんと「歩容認証」という技術で動画が偽物(の可能性が高い)ってことを組織に見破られてしまいました。

 

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歩容認証なんてもの初めて知りました。

 

なるほど。

 

 

 

そして哲雄は最終手段、「延人殺しの罪を恭一になすりつける」という策にプラン変更!

 

しかし恭一は組織の中で唯一夫妻が限りなく怪しいということを掴んでいる人間で、鳥栖夫妻VS恭一の手に汗握りそして時に馬鹿馬鹿しい戦いが繰り広げられています。

 

恭一は正直なところそんなに頭よくありません。

 

ただ勘はいいし、組織犯罪慣れしている強みみたいなのはあります。

 

そして鳥栖夫妻はもう超すごい

 

哲雄は(趣味の推理小説のおかげで)犯罪知識が豊富で、何事にも用意周到で臨む用心深さと、営業職で培った会話術を駆使して組織に立ち向かいます。

 

歌仙も頭がよくて、さらに行動力とか思い切りとかがとんでもなくて恭一のパソコンハッキングのチャンスとか作っちゃうし、精神力ではナンバーワンです。

 

そんなスーパー中年夫婦がヤクザ相手に引けを取らずに戦ってて、このまま恭一と組織を騙し抜いて勝てそうなのに、その足を引っ張るのが他ならぬ娘の零花なわけです。

 

 

 

本当に愚かなんです、娘が。

 

鳥栖夫妻は自分達が延人を殺したことも組織と戦ってることも何一つ娘に知らせないようにしています。

 

でも娘は「お父さんとお母さんは私になんか隠してる」と知ろうとして余計な行動を取ります。

 

恭一からこっそり渡されたメアドに連絡とかします。

 

母親から「あの人と関わっちゃだめよ」と言われても「子どもじゃねーし」といちいち逆らいます。

 

 

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いや本当バカな娘です。

 

鳥栖夫妻は娘に対して過保護で溺愛気味ですが、娘のほうは多少親思いな側面はあっても親をなめてる感じがあります。

 

大学入学まで彼氏いたことなかったけど、一人暮らしを始めた途端にあっさり延人のようなクズ男にひっかかってしまいます

 

延人は見た目がモロにDQNで刺青入れててすぐ暴力ふるう男で、むしろどうしたらこんなのにひっかかれるんだと疑問に思うほどです。

 

それで延人に遊ばれて殴られて親と揉め事起こして急に失踪されても特に何かを思うわけでもなくちょっと泣いてもうなかったことになってる感じすらします。

 

「あんな奴にひっかかって私ってバカだなあー」みたいなのも何にも無し。

 

そして今度は恭一に利用されそうになってて、知らずのうちに親の足をひっぱりまくりです。

 

学習能力無いのかよ。

 

「見ててイライラする」という感想は本当にもっともだと思います。

 

 

 

……しかし、だからいいんです。

 

娘が賢かったらそもそも延人にひっかかることもないし、逆に男と遊び慣れてるDQN娘だと今度はたかがクズ男にひっかかった程度のことがショックなことではなくなってしまうので、このバランスだからこそこのマイホームヒーローの物語が成り立ってると言ってもいいくらいです。

 

この「娘がバカでイライラする」ことこそが、「あーもー余計なことすんなよおー」「どうなっちゃうんだよおー」と続きや結末を知りたくなる餌になり、随所随所で緊迫状態を引き起こす材料にもなるわけです。

 

また「絶望的なほどじゃないけど微妙にバカな娘」というのが鳥栖夫妻の「娘を守らなくては」と思う親心にリアリティを与えてる気がします。

 

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私から見たら何の魅力もない女でもその親から見ればかけがえのない一人娘なんだなあーと。

 

バカな娘だからこそ物語にいい刺激を与えていると思います。

 

 

 

 

物語のほうは本当に待ったなしで、組織のほうも延人が見つからないから哲雄を延人殺しの犯人ということにして殺そうとしています

 

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哲雄と恭一はお互いにお互いを「今日これから殺そう」と決意しているわけです!

 

正直現時点で私は鳥栖夫妻がどうやって恭一を罠にはめて殺すのか見当もつきません。

 

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加えて足をひっぱる娘がいるんだから、「本当にできるの?」とかなり続きが気になります。

 

イライラがいいスパイスです。

 

ただまーもちろんイライラしっぱなしだと不快なだけなので今後すっきりできる読後感もちゃんとあって欲しいと願っています。

 

 

 

 

頑張れマイホームヒーロー。

 

 

マイホームヒーロー(2) (ヤングマガジンコミックス)

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