週刊少年ジャンプ 大石浩二 「トマトイプーのリコピン」面白いです。
まだ始まったばかりですけど今のところ毎週どこかしら笑えるポイントがあってハズレ無しって感じです。
特に先週のガチャの話と今週の地下アイドルの話がどっちもかなり面白かったので、私の中で一気に注目度が上がりました。
大石の前作「いぬまるだしっ」は主人公のちんちん丸出しなビジュアルが私には面白くなかったので冷めた目で見ていたのですが、今作のリコピンは主人公の人間の女の子めめちゃんも作品舞台キュートピアの動物たちもかわいいデザインなので拒否感なく楽しめます。
この作品はそんな見た目はそれこそサンリオみたいなかわいい動物たちなのにやってることは世知辛く身も蓋もない人間社会そのままのが笑えるポイントです。
そういう作風の漫画やアニメってそう珍しいわけでもありませんがリコピンはネタの鮮度と使い方、あとはところどころの小ネタが輝いてます。
扱うネタは「ブラック企業」とか「ガチャ」とかとかネットや2ちゃんねる(5ちゃんねるというべき?)をよく見てると見聞きしがちなものをうまくジャンプのギャグ漫画に昇華できてて見事です。
昔やってたテレビアニメ吉川惣司監督の「星のカービィ」を思い出しました。
カービィもほのぼのファンタジー世界でありながら「中年ライダー」「片付けられない女」「萌えアニメ」などなどと扱うネタのセンスが凄くて、ちょっと同じものを感じています。
あとは小ネタも面白いのがちょくちょく出てきます。
「写真提供・アフロ」とか。
他にも「U・N・K・O(ウザい奴 なのに 恋に 落ちた)」とかも、くだらないのになぜか笑いました。
面白いです。
毎週読むのが楽しみになってきてます。
ちょっと心配なのが、めめちゃんは毎回キュートピア社会の闇に気づいては戦慄するのですが、そこが面白いのであると同時に毎回同じような表情をしてばっかりなので飽きるのも早くなるかもしれない点と、時事ネタが多いので風化も早そうな点です。
(バックトラックはジョジョネタ?)
まーそれは今心配することでもないのかもしれませんが。
磯部磯兵衛の後釜のポジションになるのでしょうか。
今後も安定して連載が続けばいいなあーと思います。