週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=30 「DEATH GREEN」
今週もセンターカラー!
エメラルドグリーンの表紙がかなり美しいです。
Boichiの絵でこういうカラー珍しい気がします。
コハクは顔つきはいつものジャンプに合わせた絵柄ですが体つきや衣装はBoichiの普段の絵柄に近い?
今週は「硫酸」を採取しにいこうという話。
まずは銀を発掘して加工して、銀狼に銀メッキの槍を作ってやります。
ヒゲ状の自然銀ってなんていうのもあるんですね。
クロムは金もコレクションしていましたが、金や銀ってどうやって採取できるんでしょう?
箱根の温泉地帯であることも関係あるんでしょうか?
あるいは過去の文明の遺物を発掘するとか?
さてそもそも銀狼に銀メッキの槍を作ってやったのは、硫化水素のセンサーにするためでした。
銀は化学反応しやすくて、硫化水素に触れるとすぐに真っ黒い硫化銀に変化するそうです。
目的地である温泉地帯奥の源泉におっかなびっくり到着。
結論から言ってそこは硫化水素が充満している超危険地帯だったのですが、するとひとつ疑問が残ります。
村から徒歩で行ける範囲の場所にこんな危険地帯があったのなら、その危険が村人に情報共有されてないのはちょっと不自然ではないかと。
今までこの泉に近づいた村人はいなかったんでしょうか?
ま!それはそうとそこはとても美しいエメラルドグリーンの泉で、なんか美女のイメージ映像が登場するほどです。
銀狼はその美女幻覚を見ているのかなんなのか、緑の泉にフラフラと近づきますが、すると銀の槍が黒く変色!
千空とコハクに引き戻されて銀狼は間一髪命拾いしましたが、なぜかイメージ映像は生きるものを殺したがっているようで銀狼はその恐怖に心が折られてしまったようです。
ただ「槍を持つ係」なだけでそれすらもおぼつかず、何の役にも立たずいいところ無しの銀狼がちょっと悲しいです。
結局千空たちは収穫無しで帰還…いや、硫化水素に満ちているという情報を犠牲者を出さずに得たことは一応収穫でしょうか。
硫酸の確保は絶対不可欠だからなんとしても採取しなくてはならず、千空はガスマスクを自作して挑戦しようというのです。
果たして万全なガスマスクを作れるのでしょうか?
千空は冷や汗をかいてて不安を隠せない様子。
そんな彼はクロムには村に残るように言い、もし自分が死んだときのためにクロムに科学知識を全て伝授すると言い出すのでした。
このシーン、これは、本当にこれは、千空の悪癖です。
この判断は全く理に適っていません。
死ぬ危険が大きい任務はコハクかクロムがやるべきなのです。
まず人並みはずれた記憶力と計算力を持つ天才少年千空が持つ科学知識をクロムに短期間で伝授できるとは到底思えません。
クロムは知能が高いほうですが、それでも無理でしょう。
書物に残すとかいうのも無理があるかなあー。
なのにそうしようとするのは、千空は他人を命の危険に晒すくらいなら自分を晒すことを選ぶ男だからです。
これまで2,3回ありました。
ライオンに襲われたときも、司に襲われたときも、私には自分を犠牲にしたとしか思えない判断を取りました。
大樹も杠もコハクもクロムも言ってしまえばたとえ死んでも彼らの能力など代わりが効きます。
力仕事は怪力自慢一人じゃなくても人数で補えますから。
しかし千空の頭脳はこの世界では他に代えが効かない唯一無二国士無双です。
千空もそれが分からないはずはないのに、自分の価値を凡人と同等に考えたがります。
そりゃまー、千空本人が「俺の頭脳は代わりが効かないんだからクロムてめーが行け」なんて言ったらジャンプ的に主人公失格なのは理解できますが。
しかしそれでも私は千空には現実的な状況判断力と少年漫画主人公的問題解決能力の両立を期待してしまうのです。
千空が自分で行くのならそうするだけの強い理由があってほしいのです。
今後は千空には実はガスマスク以外にも何か硫酸源攻略の秘策を持ってたりして運やご都合展開ではない方法で千空の実力で任務を成功させてくれることを願ってやみません。
そうじゃないと本当に質の低いヒロイズムでしかないように感じてしまうのです。
あるいはクロムやコハクが「千空だけは絶対に死なせてはいけない」ことを理解して行動する展開とか。
私も見落としてる隠された伏線が活用されるとか。
マジでどうなるんでしょうか!? 次回に続く!