父親はヒツジで母親はヤギである動物、ヒツジヤギの赤ちゃんが爆誕したというニュース見ました。
「ヒツジヤギ」というのは今私が勝手につけた名前です。
ヒツジとヤギの雑種をなんて呼ぶのか知りません。
ウマとロバの雑種はラバもしくはケッテイ。
こいつらは種族としてかなり近い種類だから雑種が生まれることはわりと普通のことです。
同じウマ属、ヒョウ属。
でもヒツジとヤギは種族が近いようでそうでもないから普通なら子供はできません。
ウシ科ヤギ亜科までは同じだけどヒツジ属とヤギ属で属が別もの。
過去に前例がないわけでもないけどこれでこどもが誕生するのは「奇跡」なのだとか。
このヒツジヤギの赤ちゃんの固体の名前はポプリちゃんと決まったそうです。
大阪のワールド牧場ではヒツジとヤギが普通に同居しててなんか普通に生まれたというのが面白いです。
しかも(こどもができるかは別として)ヒツジとヤギが交尾しちゃうことはそんな珍しくもない光景だっていうのがさらに面白い。
でもこの度ひょっこりこどもができてしまって、世の中油断できません(?)。
ポプリちゃんは見た目や行動はほぼヤギ。
染色体はヒツジ(54本)ともヤギ(60本)とも違う59本だそうで、数字がヤギに近いからヤギ寄りなんでしょうか?
こういう雑種は健康に問題が出やすくてなかなか長生きしにくいようですが、ポプリちゃんは今は元気なようで、これからも健康で長生きして欲しいものです。
種族の離れた動物同士を掛け合わせて雑種を作ろうというのは、やっぱりちょっと倫理的にひっかかるものがあって、安易に人為的に作ろうというのは自粛する感じになってたり国によっては禁止になってたりするそうです。
ポプリちゃんはガチで自然に誕生したので問題なし。
でも倫理を一切無視して考えてみたら…ヒツジとヤギでこどもができるんだから、もしかしたら人間と猿が交尾しまくったらいつかは大当たりが発生して雑種が誕生してしまうかもしれません。
……ということをずっと昔に実際に考えた人物がいます。
康芳夫というプロデューサーで、康は人と猿を交配させたわけではありませんが「人と猿の雑種はひょっとしたらありえるかも」という人の心理をついて「人とチンパンジーの雑種だぞ!」という謎の生物を発表して日本中で大騒動を起こしました。
1976年の「オリバーくん」の仕掛人です。
オリバーくん騒動をリアルタイムで見たことはないのですが、荒木飛呂彦の「変人偏屈列伝」って漫画で康芳夫が紹介されてて面白いなあーと思ってかなり印象に残ってます。
今回ポプリちゃんのニュースを見てオリバーくんのことをふと思い出したのでした。