今週はハンターではかなり珍しく背景のみの絵というかクラピカ達20万人が乗船しているブラックホエール号の絵から始まりました。
海ではなく湖…人類社会の6大陸をすっぽり飲み込んでいる巨大湖メビウスの中を航行する様子が見開きで描かれてて、目指すは暗黒大陸の入り口。
そういえば入り口の直前でクラピカは十二支んのミザイストムたちと協力してサイユウを逮捕する計画も立てています。
クラピカ超忙しい。
週刊少年ジャンプ 冨樫義博 ハンターハンター No.369 限界
そんなクラピカは念能力を酷使したうえに気苦労だらけで先週ついに倒れてしまいましたが、なんとか目を覚ますことができました。
クラピカは自分が絶対時間(エンペラータイム)を何時間維持できるのか今まで知らなかったようです。
そりゃ実験なんかそうそうできないしなあー。
9時間眠っていたことに驚いてますが、それよりもその間オイトに憑いたイルカ(ステルスドルフィン)が発動中で絶対時間も維持したままであることが彼を愕然とさせます。
そりゃそうです。
合計12時間使いっぱなしで彼は1800日分の寿命を失ったことになります。
眠ってるうちに約5年分の命を消耗してるって、背筋が凍りますね。
そもそも寿命なんて自分がいつ死ぬか分からないのに、クラピカはまだ20代くらいっぽくて若いけどこんなにいろいろ消耗しまくってる人生だともう明日死ぬなんてことも決してありえないことではありません。
しかしそんなことは仲間にも誰にも話せず気丈に振舞うクラピカが不憫です。
オイトに探索の再開と第4王子ツェリードニヒ優先の変更を指示しますが、オイトは前回の第12王子モモゼ死亡の件でクラピカへの不信をひきずっています。
オイトの不信は正直なところ私は言いがかりのレベルにしか感じなくてクラピカに同情したい気持ちがかなり高いです今。
でも髪ベタなしの線画だけのオイトの表情がすごくいい味出しててこの演出は最高です。
クラピカは筋の通った説明して「信じて下さい」と素直に訴えて、シマノもフォローしてくれたのに仏頂面のままのオイトなのですが、緊張を解いてくれたのは第14王子ワブルでした。
かなりほっとするシーンでした。
しかしそんな安堵もほんの一瞬。
オイトはツェリードニヒの偵察に向かいますが、例のおっそろしい馬女念獣がかなりのインパクトで登場して、ゴキは食べられてしまったようです。
オイトはその超恐怖映像をVR映像で体験して、またまた叫びます。
駆けつけたバビマイナはいろいろ察してるのにまたスルー。
隙あらばクラピカ達を殺す任務なんじゃないの?
彼の真意はいかに。
イルカは強制解除で、探索を再開しても「なんの成果も得られませんでした!」状態で、これでは失神しても9時間絶対時間を維持していた意義もなかったということになり、クラピカはまたまた精神的にも肉体的にも打ちのめされます。
本当もう…つらい!
強いて収穫と言えることといえば、クラピカが自分の絶対時間の消耗の激しさを学べたことと、オイトとの溝が修復されたっぽいこと、また彼女が自分自身の念能力に開花しつつあること。
そういえばワブルの念獣もまだ未登場です。
ついでにビルの能力も。
彼らの能力が今度クラピカの助けになればいいのですが…そうであって欲しいと願います!
出航からようやく2日目の朝、クラピカ先生の念能力教室が始まり、各王子10陣営から16人がそれぞれ思惑を抱きつつ学びにやってきました。
そのうちの第一王子ベンジャミンの私兵ヒュリコフはもう刺客であることを隠す気もなさそうで、ただ先手を取る気はなくて迎撃準備万全という様子。
彼によると16人のうちハンター一人を除く4人が念能力者であることを隠しているそうで、そのうちの一人なのでしょうか、謎のモノローグの語り手が仕掛けてくるところで次回へ続くとなりました。
能力名は「11人いる(サイレントマジョリティー)」!!
「11人いる!」です!
萩尾望都の漫画で読んだことはありませんが超有名で、こういうとき何かとこれがモチーフにされて人数が「11人」になりやすい気がします。
ハンターでも以前トチーノが11人の念人形を出す「縁の下の11人(イレブブンブラックチルドレン)」という能力もありましたっけ。
あ、レイザーは14人でした。
あとモラウやシャウアプフは煙や粒子から自由な数の人形を作りましたね…。
ゴレイヌは2頭!
カストロは一人!
11人いるはどんな能力なんでしょう?
11人の念人形を出すのか、あるいは11人操れるのか?
もしかしてモモゼを殺したのもこいつ?
念能力教室は開始前から学級崩壊の危機です!