「ほぼ」とか「たぶん」とか「おそらく」とかみたいな推測を示す単語の後に、「確実」「絶対」「間違いない」みたいな自信満々な確定の単語を足した言葉。
こういう言葉っていいですよね。
日常会話で積極的に使っていきたいです。
「ほぼ確実」「多分絶対」「恐らく間違いない」
こういう言葉を私は推測確定と呼んでみたいんですけどどうでしょうか。
推測確定のなにがいいかというと、責任を取らなくていい言葉だというところです。
「ほんとだから!」「絶対そうだから!」と断言してしまうと、万が一そうじゃなかったときに責任を取らされるかもしれません。
「お前間違いないって言ったじゃん!」とか追求されてしまいます。
しかし「ほぼ」とさえつけておけば大丈夫です。
「いやいや、私はちゃんとほぼと言っただけであって断言したわけじゃありませんよ」とか言うことができます。
これは見ようによっては、いや、ほぼ確実にずるい言い回しです。
卑怯な言葉の使い方です。
でもそれでいいんです。
誰かが誰かに意見を求められたときや、あるいは助言をしたい気持ちのとき。
なにか助言を言いたいしその助言に自信はあるけど、かといってちょっと発言するだけで全面的に責任を負うなんて誰だって嫌に決まってます。
助言を求める側だってそうかもしれません。
確かな助言は欲しいけど、あんまり自信満々な断言だとかえっていぶかしいと感じるかもしれません。
圧の強い断言よりも、ほどほどの自信度のほうが安心感があるかもしれません。
さらに世の中にはめんどくさい人というものが必ずいて、そういう人たちは他人の言動に隙や粗を見つけると全力でつっついてきがちです。
そういう人につっつかれるのを予防する効果もあります。
推測確定はいいとこだらけです。
ほどほどに使っていきたいものだと思います。
他にもずるい言い回しだけど便利な言葉といえば「問題が起きかねない」とか「問題が起きるという懸念の声もある」とか。
断言を避けたり「言ってるのは自分じゃない」ってニュアンスにしたりして、少しでも責任を回避する言葉は、今後も世の中のあらゆる場面で活躍していくことでしょう。
新聞とかでよく見ます。