週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=12 Epilogue of Prologue
今週は本当に驚きました。
先週の感想ブログで私が書いてたことは全く見当違いなものとなってしまいました。
まず司は無傷だし、大樹と杠は司を殺す意図は持っていなかったし、千空は助かる可能性が出てきたしで、もうことごとく違ってました。
こう言うと負け惜しみや言い訳になりますけど、先週の話だけでは今週の展開を予測するのは絶対無理でしょう!?
いや、察しのいい読者だったらできるのかな?
ひょっとしたら司も千空も生きてる展開があるかもしれないと、かすかに思ってはいました。
司が無傷ってのは…うん、彼の身体能力なら爆発からでも脱出するのは不可能じゃないかなあ。
もし生きてるとしたら火傷で醜い姿になっても生き延びる…っていうパターンはあるかもしれないと思ってたような気がする、と今更ながらの結果論。
前回分を読み直したけど、やっぱり前回だけでは大樹と杠は司を殺す意志がなかったことを見抜くのは私には無理でした。
強いて言えば二人が泣き笑顔だったことに違和感がありましたが、私はそこは死んでしまった千空との思い出への感傷だと判断しました…けどこれも全然違ってました。
なんていうかあの時の二人は千空が絶対助かるからここから脱出しよう!きっとうまくいく!と信じようとした笑顔だったというわけでした。
そして今回の一番の肝。
千空についてです。
数話前から彼は狼煙をあげるかどうか迷って「狼煙をあげたら司に見つかってきっと俺は殺されるだろう」と予想したのだと私は予想しました。
というか読んでて普通にそうなんだと思ってました。
しかし彼は自分が殺される可能性が高いとは思いつつも生き残る可能性も諦めていなかったことというになります。
これも前回までの中で彼が諦めていなかった心情を読み取ることはできませんでした。
ただ殺すなら首を狙えと誘導していたことは今読み返すと確かにそんな風に見えます。
気づかなかったなあ。
そのことが首のゴゴキッと繋がりました。
さらに杠のつま先の石化が残っていたときの回想とも繋がってさらに、ならば回復液で損傷も治るかもしれないという流れ。
ところで、 漫画で死んだと思ってたキャラが実は生きてた!というパターンは下手したらシラけるかなり危険な展開表現です。
感動を呼び起こすこともできますけど、長年いろんな漫画読んできた年長者の読者ほどシラけやすくもなります。
正直今週のドクストにそういうシラけ感は……若干、ありました。
(千空が死なずに済んでよかったと思う気持ちも同時に存在しつつ)
ただ、「奇跡的偶然で生きてた」「根性や気迫で生きてた」「敵のほうがなぜか都合よく手を引いてくれたから生きてた」というシラけテンプレは徹底的に排除されてます。
ちゃんと理詰めでこれまでに出た情報を元に生きてた根拠が示されています。
これは伏線とか布石とか言っていいものだと思います。
理屈での伏線はしっかり構築されてたけど、千空は殺されるものかという強い意志を実は持ってたことを事前にもっと見たかった…という不満は、私が伏線を見抜けずにてっきり死んだと思い込んだのが悔しいからなのかもしれません。
しかし千空が生きていたことは本当によかったです。
あの世界で大樹と杠(と見知らぬ狼煙の女)だけでは厳しすぎてつらいです。
砕かれた頚椎に残っていた石化部分に復活液を投与されて、千空は生死の境にいる感じです。
そしてそこで今週回サブタイトルと序章最終話の文字。
次回からは人類石化後の千空が大樹と再会するまでの間の過去編のようです。
わざわざ過去編をやるってことは千空は大樹と再会する前の孤独だった半年間に何か重要な事件とかと遭遇してたんでしょうか?
そして序章と本章はどう違うものなのか、何がどうなるかまだ全く分かりません。
そして次回はまたまたセンターカラー!
カラー素直に喜びつつ、次回へつづく!